NPO法人映像記録

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CIPAフォトエイド基金 東北の伝統芸能・行山流水戸辺鹿子躍 「三人舞他」

事業の目的

このプロジェクトは、一般財団法人カメラ映像機器(CIPA)と公共財団法人日本財団が、先の東日本大震災で被災された地域の復興を写真や映像という手段を通じて支援するCIPAフォトエイド基金の助成を受け、制作したものです



行山流水戸辺鹿子躍とは…

水戸辺鹿子躍は、岩手県南部から宮城県北部に広がる行山流鹿子躍のルーツとされるもので、江戸時代中期(1700年頃)、本吉郡水戸辺村住の伊藤伴内持遠を元祖として始まったものです。長らくこの地では、その伝統は途絶えていましたが、1982年、この地が鹿子躍の発祥の地であることを標す石碑がみつかり、代表の村岡賢一さんを中心に保存会を設立、以来約20年、復活した伝統文化として栄えてきました。それが東日本大震災で、踊りに関する巻物や衣装、太鼓、そして何よりもお仲間の踊り手の方を亡くされ、せっかく再興した鹿子躍が再び継承の危機を迎えたのです。しかし、保存会の皆さんを中心に、津波で流出した衣装や太鼓を拾い集め修復し、外部の支援も受け、再開することが出来たのです。以来、海外も含め、全国各地へ出向き、公演活動は続いています。 鹿頭を着けた8人の踊り手が、太鼓を打ちながら勇壮に舞う鹿子躍は、鎮魂の舞いであり、それは再生を願うものでもあると思います。この地域では、次世代を担う子供たちへとその継承は続いています。伝統文化・芸能を引き継ぐことの大切さを、この作品を通じて考えて頂ければと思います。 尚、今回公開しているのは「三人舞」という踊りを中心に収録したもので、他、「伝統を引き継ぐ 行山流水戸辺鹿子躍」「保存会会長にお聞きする」といった作品もあり、随時公開していく予定です。

三人舞

一頭の成人した牡鹿が雌鹿を求め、山深く分け入るが、そこに二頭の同じ思いの牡鹿が現れ、三頭はたちまち激しい争いになり、精魂尽き果てる戦いになるが、そのうちそれぞれの雌鹿を求め、大願成就するというめでたい踊りです。